「キクラゲと玉子の炒め物」の作り方をご紹介します
みんがです。
私は、中国に留学していた2年間に、いろいろな中華料理を食べました。
その中で、簡単で美味しくできる中華食材を使ったレシピのひとつ、
「きくらげと玉子の炒めもの」をご紹介したいと思います。
「木須肉(mu xu rou)」の語源
中華料理には、玉子と豚肉を炒めた「木須肉(mu xu rou)」という料理があります。
木須は玉子、肉は豚肉を意味しています。
今回ご紹介するレシピは豚肉は使わないので、正式な「木須肉(mu xu rou)」
ではありませんが、中国も家庭料理では、いろいろなアレンジがありました。
「木須肉(mu xu rou)」とは、中国山東省の料理で、豚肉と玉子を使うのが基本です。
お店や家庭によって少し違いますが、大体はキクラゲと小松菜なども加える事が多いです。
余談ですが、「木須」と言う漢字は、漢字がわかる日本人でも意味不明ですよね。
木須肉(mu xu rou)の語源ですが、木須(mu xu)と言うのは、
木犀(mu xi)という金木犀(キンモクセイ)の黄色い花からきています。
炒めた玉子の黄色い様子が金木犀(キンモクセイ)の黄色い花に例えられました。
金木犀を意味する木犀(mu xi)は「ムーシー」と発音します。
木須(mu xu)を中国語で発音すると、「ムーシュー」となり、とても似ています。
もともとは、「木犀(=玉子)肉(=豚肉)」と書かれていましたが、
木犀の画数が多いなどの理由で、木須肉と書かれるようになったそうです。
それと、中華料理は多くの場合、素材や調理方法を料理の名前にするのに、
「木須肉」は、なぜ玉子を直接漢字にせずに、わざわざ金木犀に例えたかというと、
中国語で玉子の事は「蛋(dan)」と言うのですが、
この「蛋」という言葉は、人を悪く言う時にも使うので、
それを嫌って、玉子を黄色い花に例えたネーミングになったのだそうです。
人を罵倒する時に使う「蛋」の意味は、グズでのろまとか、馬鹿者とか、そんな意味です。
留学中によく行った、地元の大衆食堂のメニューでは、
玉子炒飯のことを「蛋炒飯」と書いていましたが、
少し高級なお店に行くと「木須飯」と書いてあったりもしました。
「木須肉」の他にも、玉子を使った料理は「木須○○」または、「木犀○○」
と書かれている事が多いです。
中華料理をオーダーする時の参考にしてみてください。
材料
・乾燥キクラゲ=15g(小さめひとつかみして15~20個くらいです)
*乾燥キクラゲは戻すのに5~6時間かかるので、作る時間から逆算して準備します*
・玉子=2個
・豆苗=パック半分(なければ小松菜やモヤシなどの下茹でなしで使える野菜)
・ネギ=10㎝くらい
・ニンニク=2かけ(ニンニクが嫌でしたら生姜でもよいです)
【調味料】
・醤油=小匙1(オイスターソースでもよいです)
・酒=大匙1
・ペースト状スープの素(華味の素塩味)=小匙1
(なければ醤油かとりガラスープの素を増やして味を調整します)
・顆粒とりガラスープの素=小匙1
・みりん=小匙1(なければ砂糖で味を調整)
・ごま油=適量
・胡椒=お好みで使用
準備
①乾燥キクラゲをたっぷりの水に浸けて戻します。
戻す時の水に少し砂糖を加えるとうまみが抜けないそうです。
(私はいつもは黒砂糖を入れています)
②約5時間後、キクラゲが柔らかくなったら、水から出して、
きれいに洗って石突きを取ります。
石突きは、キクラゲの根にあたる硬い部分です。
下の写真のキクラゲの中心部のへこんだところが、石突きを取った部分です↴
③他の材料も洗って切ります。きくらげも大きい物は一口大にちぎります。
豆苗は3等分に切る↴
ネギとニンニクは粗みじんに切る↴
④調味料をあわせておきます。
炒める
①フライパンにごま油を入れて熱し、玉子2個を投入。すぐ混ぜます。
②玉子は半熟くらいでフライパンから出しお皿に移します。
②フライパンにごま油を追加し、ネギとニンニクを入れ炒めます。
(もしも、豚肉を加える場合は、この段階で加えます。
豚肉の下処理は、一口大に切り、酒と醤油を揉みこみ、片栗粉をまぶしておきます)
③ネギの香りが立ったらきくらげを投入1分ほど炒めて水分を飛ばします。
④キクラゲは、炒める段階で調味料を吸うので、あわせておいた調味料の半分を加えます。
調味料を入れたら火加減は焦げ付かないように調整して下さい。
⑤キクラゲが全体に炒められてパチパチ言ってきたら、残りの調味料をすべて入れます。
⑥強火にして、豆苗を入れ炒めます。
⑦豆苗がしんなりしたら先ほど取り出した玉子をフライパンに戻します。
⑧全体に混ざったら完成です。
今回使った調味料
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