蟠桃の四季

北海道の蟠桃(ばんとう)栽培で秋~冬に行う収穫後の追肥・剪定・冬囲いと低温要求量と冬期間の温度管理について

北海道の蟠桃(ばんとう)栽培で秋~冬に行う収穫後の追肥、剪定、冬囲いと低温要求量、冬期間の温度管理について

みんがです。
この記事では、鉢植えで蟠桃栽培を行う上での秋から冬にかけての流れを記載しています。
主に、追肥剪定冬囲い低温要求量と冬期間の温度管理ついての内容になります。

果実を収穫したら肥料の追加

蟠桃の果実の収穫が終わり夏が過ぎると、木が疲れているので、
肥料をあたえて来年花芽葉芽の準備の為にいたわります。
肥料については、木にも優しく、果実もなるべく安全に収穫したいと思い、
私は、これまで天然成分のものを使用してきました。
この数年、継続して使用している肥料は、「バッドグアノ」という肥料です。

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バッドグアノ」は、多く与えすぎてしまっても化学肥料のように根が焼けたり、
植物の負担になることはありません。
注意点は、化学肥料のように即効性がないので、継続して使用する事です。
2020年は9月の上旬に果実を収穫しましたが、9月~11月にかけては、
1か月に1~2回肥料を追加していました。

害虫対策

最近は、北海道でも残暑が厳しく、秋になっても暑い日が続くので虫が活発です。
収穫後から桃の葉が落ちきるまでの秋にかけては、
新しい枝や次の花芽葉芽が育つ時期でもあるので、
葉や枝、根を害虫から守っていく必要があります。
私が最近悩まされるのは、主にハダニとカイガラムシです。

害虫対策についても、なるべく天然成分を使用したいと思い、
今まで「ニーム・ガルテン」という商品を使用していましたが、
現在「ニーム・ガルテン」で商品検索すると、
私が実際に使っている商品は、ほとんどのサイトで在庫なしになっています。
同様の効果を期待できる天然成分のものでは「ニームオイル」があります。

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ニームオイル」はニーム種子から抽出されたオイルを使用し、
植物保護と害虫忌避作用があります。
適量を水で薄めて、霧吹きなどで直接木や根元に噴霧して使用します。

剪定の時期と剪定する枝の選別

剪定に適した時期
桃の剪定に適した時期は、秋の終わり頃か、春の初め頃です。
どちらも、枝に葉がない、芽もまだ芽吹いていない状態の時です。
枝に葉がたくさんあって、植物の生育が活発な時期には、
水と養分を葉に運ぶために枝の中が水分でいっぱいになっています。
その時期に枝を切ると、切り口から水が出て、枝が腐ってしまう事があります。
そのため、枝の剪定は葉がすべて枯れ落ちた秋か、
まだ葉が芽吹いていない春先に行うのが良いです。

剪定する枝の選び方
徒長枝(とちょうし)と呼ばれる枝で、
木の幹や太い枝から上方に向かって真っ直ぐに伸びる枝。
徒長枝は花芽がつきにくいので剪定する際の第一選択になります。

・その年に伸びすぎた枝があれば、先端1/3部分を切ります。
あまり枝が長くなり過ぎると、風や果実の重さで折れやすくなるので、
長く伸び過ぎた枝は枝全体の2/3を残す程度に選定します。

・他の枝と重なり過ぎて、枝同士の日当たりを阻害している枝は、
葉芽や花芽の多く付く元気な方の枝を残して剪定の対象にします。

剪定時の注意点

枝を剪定する場合に、一番注意しなければならない事は、
必ず、枝に葉芽を残すようにする事です。
葉芽の無い枝は、水分が通わなくなり枯れてしまいます。
残す枝の長さは、葉芽の位置を見て決めて下さい。

また、剪定した桃の枝の切り口は、ばい菌が入りやすいです。
切り口は園芸用のボンドで保護します。
私は「キヨナールA」という製品を使っています。

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キヨナールA」は、木工用ボンドのような形状で、
必要な分を絞り出して、枝の切り口を塞ぐように塗布します。
しばらく時間を置くとキヨナールAが固まって、枝の切り口が塞がります。

冬囲い

冬囲いは、最高気温が7℃くらいまで低下してきたら行います。
後から記載する休眠と低温要求量とも関連しますが、
気温が完全に下がらない早いうちにビニールなどで冬囲いした場合、
低温がしばらく続いた後、気温が少し高くなった日や、日当たりによって、
冬囲いが保温の効果となってしまい、15℃を超える日が続いてしまうと、
木が春だと勘違いして葉が芽吹いてしまうことがあります。
芽吹いてしまった芽や花芽は、冷気に弱く、
再び気温が下がってくると枯れてしまいます。
その為、冬囲いのタイミングは、気温の変化を見計らって、
冬囲い後も10℃以上にならないようなタイミングがいいと思います。

地植えではなく、鉢植えで管理している場合は、
鉢の中で土が凍らないようにする対策も必要です。
植木鉢の部分を下から発泡スチロールやアルミ材の保温シートなどで包み、
更にビニールをかけると根の凍結防止になります。
下の写真は12月上旬の冬囲い状態です↴
蟠桃冬囲い
最高気温がまだ5℃くらいなので、ビニール袋だけですが、
あと1週間か2週間したら、ブルーシートの覆いも追加していきます。
12月中旬から、最高気温も氷点下になり始めたので、
12月26日にさらにブルーシートをかけて、
鉢植え管理での冬囲い作業を終了しました↴
蟠桃冬囲い
冬囲いしたら、春までお水はあげなくても大丈夫です。
お水をあげると、鉢植え内で凍結してしまうので、
そのままそっと木を冬眠させておきます。

翌年の開花の為に必要な低温要求期間について

桃は、収穫が済んで葉が落ちると、休眠状態に入ります。
休眠中には、葉で形成された物質が、分化した芽へ移行すると考えられています。
その休眠を自発休眠と言いますが、植物が自発休眠から目覚めるためには、
低温要求と言われる、この一定期間の低温が必要です。
低温要求期間を必要とする代表的な植物は、
桜、梅、苺、桃、柿、ブルーベリーなどです。
どの程度の低温要求量を必要とするかは、その植物によって異なります。

低温要求に求められる低温とは、0〜 12℃程度で、7℃前後が最も効果があるようです。
下に、低温要求時間について研究されているサイトのリンクを貼っておきます
農研機構⇒ https://www.naro.go.jp/project/results/4th_laboratory/nifts/2016/nifts16_s09.html
農研機構の資料では、桃の低温要求期間は、1000~1200時間となっており、
日にちにすると45~50日です。
約2か月ほどは、桃の低温要求温度である0〜 12℃以上にならないようにする必要があります。
また、北海道では、その年の冬の寒さの状態によっては、
桃の生育可能温度の下限である-15℃を下回らないようにする防寒対策も
同時に必要となってくる場合があります。

北海道の蟠桃栽培 秋~冬の期間のまとめと冬期間の温度管理

蟠桃の果実を収穫したら、その後の追肥害虫対策は、翌年の葉芽、花芽に影響するので
しっかり行います。
剪定については、むやみに行うと木を痛める場合もあるので、
時期葉芽の位置、切り口の処理にご注意下さい。

一般的な生育可能環境については、
年平均気温9℃以上、冬期の最低気温-15℃と言われているので、
冬期間は、低温要求量を満たしつつも、同時に生育可能な最低気温以下にしない
工夫も必要です。

今年の冬も無事に越して、来年の春に可愛らしい花をつけてくれることを願っています。
蟠桃花

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