北海道での蟠桃(ばんとう)栽培 夏のお世話と果実の収穫
みんがです。
この記事では、蟠桃の栽培過程で、夏の時期に行うお世話と、
収穫の時期の見極め方についてまとめました。
今年の収穫は、大久保8月18日、蟠桃9月8日でした。
摘果と袋掛け
結実した実が大きくなり始めたら、成長の良い物を残して袋で覆う作業をします。
袋掛けは、虫や鳥、日光焼けや枝との摩擦などから実を守るためにおこないます。
袋に使う素材は、実を覆うときに傷つけない素材で、通気性があり、
ある程度雨にも強いものが良いです。
ホームセンターなどでも果実用の袋が売られています。
私は、新聞紙を切ってホッチキスで止めて自分で作っています。
うちの蟠桃は結実後も実が自然に落下してしまうので、
毎年、積極的には摘果しない事が多いです。
それでも平均的に残る実は2個か3個になってしまいます。
現在の蟠桃の残っている実がこちらです↴
全部で4個ありますが、おそらく途中で落ちてしまうので、
今はすべて残したまま袋掛けをしていきます。
近くに3個かたまって生っている部分は、一個ずつ袋掛けする事は難しかったので、
枝ごと覆いました。
新聞紙を枝を巻くようにしてにホッチキスで固定します。
枝に針が当たらないように注意します↴
3つの実を覆うように巻いて、ホッチキスで止めていきます↴
数日後に、残っている実があれば、外して一つずつの袋掛けにする予定です。
もう一つの実は、単独で付いていたので1個ずつ袋をかけます。
新聞紙を長方形に切り取り、半分に折って、両端を2つ折りしてホッチキスで止めます↴
袋状になるので、中に実が入るように枝に固定します↴
葉や枝をなるべく傷つけないようにホッチキスで止めます。
実の近くの葉が袋掛けの障害になるようでしたら、
そっと数枚取り除いても大丈夫です。
袋掛けのタイミングで、肥料も追加しておくと良いです。
バッドグアノという肥料と、表面に有機素材の害虫除けの物を撒きました。
果実の成長と害虫対策
6月12日に袋掛けを行ってから約3週間経ちました。
3個だった実は、2個が自然に枯れて落下してしまいました。
現在残った果実です↴
小さいながらも、蟠桃の特徴の平たい形となっています。
最近、葉にハダニが発生したので、こまめに霧吹きで葉に水をかけることと、
ニームガルテンという液体の天然害虫忌避剤を散布しています。
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散布してから2日程度でほとんどハダニは見えなくなりました。
台風の対策
最近、各地で台風や大雨の程度がひどくなっていますが、
私の住んでいる地域も、大雨警報や大風警報が出る頻度が多くなっていると思います。
8月8日は、強風と豪雨警報が出たので、桃の木の保護をしました。
ゴミ袋を木にかぶせて、ガムテープで止めました。
翌日、ゴミ袋を外しましたが、実はすべて無事でした。
果実の収穫前の準備
8月18日に、大久保という品種の桃の実が自然落下していました。
作業の予定としては、果実の収穫の1日前から新聞紙の袋を外して日光に当てて、
実の熟し加減を見ながら収穫する計画でした。
今年は、残暑が厳しかったせいか、急に果実の成熟が進んだようで、
日光に当てる作業をしないまま自然落下してしまったので、
実の色が黄色くなっていますが、実の熟し具合としては完熟されています。
収穫する1日前に下の写真のように、袋を破って果実を日光にあてます。
下の写真は大久保です↴
下の写真は蟠桃です↴
9月7日に袋を破って日光に当てていました。
翌日9月8日の朝に自然落下していましたが、果実は袋の中に落ちて無事でした。
今年は1個しか収穫できませんでしたが、
大きさは直径7㎝ほど、とても香りが良くて美味しい果実になりました。
桃の実の熟し具合の見極め方
桃の実の収穫をするタイミングを決めるために、熟し具合を見た目で判断するのですが、
熟してきた実は、皮の周囲の産毛が柔らかくなり、
皮の色に緑色がなくなり、黄色や赤になり透けるような印象となります。
収穫には早い実は、表面の緑が濃く、皮に透明感がなく、産毛が硬いです。
下の写真は、まだ収穫には早い実↴
表面の皮が緑で硬く、産毛もまだとげとげしい感じがします。
下は熟した実の写真です↴
皮が桃色になり、緑色の部分がなくなりました。産毛は柔らかくなっています。
このようになってきたら、収穫しても良い時期です。