蟠桃の秋の剪定~残す枝と切る枝の選別方法と切り口の保護について
今日は2021年11月1日、蟠桃を栽培している地域は札幌です。
10月から急に寒くなり、10月下旬には最高気温が15度まで上がらない日が多くなりました。
外の気温が15度以下になると、桃の葉も徐々に落ち始め、この数日で蟠桃の葉も9割ほど落ちたので、来年の収穫の為に不要な枝の剪定をする事にしました。
この記事は、蟠桃の枝の剪定の時に、残した方がいい枝と、切っても大丈夫な枝、剪定後の切り口の保護についてまとめています。
剪定の時期と切る枝の優先順位
【剪定の時期】
桃の剪定を行う時期は、春であれば新芽が芽吹く前に、秋であれば葉が落ちてから行います。
理由は、葉がたくさんついて木が成長している時期は、葉に水分を運ぶため、枝の中にも水分が多くなっており、その時期に剪定することによって、枝の切り口から水分が出てきて枝が腐ったり、病気になったりしやすいからです。
【どんな枝を剪定するか】
基本的には、その年に出たばかりの若い枝は、そのまま残しておきます。切るのは2年目以上の枝で、その枝から細かく枝分かれして生えている枝を整えていきます。
まずは、まっすぐ上に向かって伸びている枝を切ります。このような枝は、枝同士の日当たりや風通しを悪くするので、整えておきます。
次に、伸びすぎた枝の先端を整えます。
下の写真は、先端が3つに枝分かれしているので、1本だけ不自然な方向に伸びている枝を切りました。
枝の先端部分の剪定の注意点としては、枝の先に葉芽が完全になくなる位置で切ると、その枝は枯れてしまうので必ず葉芽を残すようにします。
剪定後の枝切り口の保護
剪定後は、枝の切り口が腐ったり、病気の発生を防ぐため、切り口を保護する癒合剤を塗布しておくことをお勧めします。
今回は、住友化学園芸の「トップジンMペースト」を使用しました。
商品説明では、『剪定・整枝時の切り口、胴枯病などの病患部を削り取った後の傷口に塗ることにより、病原菌の侵入を防ぎ、枯れ込みを防止し、切り口の回復を早めます』となっています。
チューブ入りなので、切り口に直接塗布しても良いそうですが、形状が少し水っぽくて垂れやすいため、容器にあけて爪楊枝で塗布することにしました。
枝を切った切り口に塗布しました。
しばらくすると固まります。
剪定終了です。枝同士の間隔が広くなり、風通しが良くなりました。