8月中旬蟠桃の葉の上にいたナメクジに似たヒルのような黒茶色の粘膜に覆われた虫を駆除
私が蟠桃の2年木を購入したのは2012年でした。
その後は約9年間ずっと鉢植えで管理して来ましたが、今年、2021年5月に地植えに変更しました。
鉢植えの時はベランダに置いての栽培で、害虫対策が必要だったのは、ハダニとカイガラムシでした。今回地植えにして約2か月経った時点で、今まで知らなかった害虫に遭遇したので、虫の種類と行った対策と共に記載します。
!!記事内には虫の写真があるので、見るのが苦手な方はご注意下さい!!
8月蟠桃の葉の上に、ナメクジに似たヒルのような虫を発見
その虫を発見したのは、8月中旬の雨上がりの日でした。4mmほどのナメクジに似たような形の虫が、お尻なのか頭なのか、体の端の方を葉の上に固定して、体をくねくね回していました。よく見ると、大小さまざまの同じ虫が、あちらこちらの葉の上でくねくねしていました。
下の写真が、その虫です↴
まだ小さいのもいます↴
別角度から↴
形状はナメクジかヒルにそっくりで、体の表面が黒茶色の粘膜で覆われています。早速調べました。
参考にさせてもらったのは、下のリンクです↴
https://www.hro.or.jp/list/forest/research/fri/kanko/fukyu/jumoku/konchu/kensaku/namaki/jushu/kouyouju/sakura.htm#shokuyo3
虫の名前は、「オウトウナメクジハバチ」の幼虫という事がわかりました。
今回オウトウナメクジハバチ幼虫を駆除した方法
オウトウナメクジハバチは、バラ科樹木であるサクラ、モモ、ナシ、ナナカマドなどの、葉表の組織内に卵を産み付けるようです。放置しても木そのものを枯らしてしまうほどの影響はないようですが、幼虫は葉の表面を削るように食べるので、翌年の花芽や葉芽の生育に悪影響が出るとのことで、やはり駆除する事に決めました。
ですが、果実は食用にするので、広範囲に殺虫剤を散布する事は気が進まず、かといって、何十匹もいるので手で取って処理するのも気持ちが悪くて、何とか部分的に虫だけ駆除する方法を考えました。
虫は界面活性剤が付くと呼吸できずに死んでしまうそうで、食卓にあったクイックルスプレーに界面活性剤が含まれていたので、かけてみる事にしました。
スプレー後のオウトウナメクジハバチ幼虫です↴
ひっくり返り、丸まってしまいました。その後、動かなくなっていました。葉にかかってしまったスプレー剤は、しばらくしてから水で流しました。界面活性剤でなくても、サラダ油やオリーブ油のような油も、界面活性剤と同様に虫の呼吸を閉ざしてしまう効果があるそうです。
その後蟠桃への影響
翌日確認すると、また数匹のオウトウナメクジハバチ幼虫がいたので、再度クイックルスプレーをかけ、しばらくして水で流しました。オウトウナメクジハバチ幼虫は、だいたい葉の上にいる事が多く、非常に発見しやすいです。ただ、小さいと見落としてしまうので、一度駆除していなくなっても、数日間は注意して見ていた方が良いようです。クイックルスプレーの影響としては、かけたのは部分的で少量だった為か、蟠桃の葉には特に影響はありませんでした。蟠桃の葉は、オウトウナメクジハバチ幼虫に食べられたせいで、広範囲に茶色くなってしまっていました。
虫には申し訳なかったのですが、放置していたら木には良くなかったと思います。地植えに変えた事で、いままで知らなかった虫と対面する事になった経験でした。