演奏方法について

中国琵琶の楽譜の種類と弦の調弦方法について

中国琵琶の楽譜と調弦について

みんがです。
この記事は、中国琵琶楽譜の表記と調弦の方法について説明しています。

楽譜と音階

現在、中国琵琶などの中国伝統楽器の楽譜は、「簡譜(jian pu)」「五線譜(wu xian pu)」
という2種類の楽譜が使われています。

「簡譜」と呼ばれる楽譜は、音階を1~7までの数字を使って表記します。
日本では「数字譜」と呼ばれている事が多いです。
音階の呼称はドレミファソラシドですが、
表記としては、
1=ド  2=レ  3=ミ  4=ファ  5=ソ  6=ラ  7=シ
となっています。

下の写真は簡譜(数字譜)の楽譜です(中国琵琶と古筝の合奏譜)
中国琵琶簡譜

これと同じ曲を、五線譜を使って表記すると下の写真のようになります。
中国琵琶五線譜
近代に入って、西洋式のオーケストラやピアノと伝統楽器が合奏することが多くなり、
五線譜で表記される楽譜が増えてきたのではないかと思います。

古代の中国琵琶や他の中国伝統楽器の楽譜は漢字と記号で表記されていました。
下の写真は唐の時代の楽譜です。

唐の時代(618年~)は中国琵琶が歴史上最も発展した時代でした。
遣唐使が日本に中国琵琶を伝えた時代でもあります。
楽器と共に多くの楽譜も中国から日本に渡りました。
日本では、楽器に関してはほとんど改良されず原型に近い形で伝えられてきたのですが、
楽譜については、非常に効率よく改良されていき、「簡譜(数字譜)」の形となりました。
現在の中国の「簡譜(数字譜)」は、日本の邦楽で使われていたものを、
中国に逆輸入して使っているのです。

定弦(調弦)

定弦(ding xian) とは、フレットをどこもおさえない(開放弦)で音を出した時の
音程のことです。
調弦は、開放弦を定弦と同じ音程にあわせることです。
基本的な中国琵琶の定弦は
1弦=A(ラ) 2弦=E(ミ) 3弦=D(レ) 4弦=A(ラ)
となっています。
(*曲によっては、A E D A が定弦ではない曲もあります。
その場合は楽譜に表記されているので、指示された定弦にあわせて演奏します)

下の写真は音名の表です。
音名は音の高さそれぞれにつけられた名前のことですが、
A=ラ、E=ミ、D=レ、A=ラ となっています。

1弦=A 2弦=E 3弦=D 4弦=A に調弦するには、
1弦をピアノのラの音、2弦をピアノのミの音、
3弦をピアノのレの音、4弦をピアノのラの音、
と同じにします。

中国琵琶のそれぞれの弦の名称は下の写真を参照して下さい↴

ただ、ピアノの音程にあわせて調弦すると言っても、
ピアノがなかったり、慣れるまではなかなか音程がとれないと思うので、
調弦の時はチューナーがあると便利だと思います。
チューナーは、置いて使うタイプとクリップで楽器に固定して使うタイプなどがあります。
自分の演奏スタイルにあわせて選択します。

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合奏や、グループレッスンの時などは、クリップタイプが他の楽器の音を拾わないで
調弦できます。

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 調弦の手順

どの弦をどの音程に合わせるかわかり、もしチューナーが手元にあれば、
チューナーの説明書通りに進める作業なので、調弦は難しい作業ではありません。
ただ、4本すべてを1本ずつチューナーだけに頼って調弦すると時間がかかるので、
出来れば基本の音を頼りに、ある程度まで自分の耳であわせて、
微調整をチューナーで出来るように訓練すると、本番で役立つと思います。

【調弦の手順】
1弦(一番細い弦)の開放弦をチューナーでAに調弦する。
1弦開放弦(=A)のを出し、
 4弦を1弦開放弦のオクターブ低い音に近いところまで合わせ、チューナーで微調整する。
③下の写真の唱名定位表を参考に、1弦一品(=E)を出し、
 2弦を1弦一品のオクターブ低い音に近いところまで合わせ、チューナーで微調整する。
④下の写真の唱名定位表を参考に、2弦四品(=D)を出し、
 3弦を2弦四品のオクターブ低い音に近いところまで合わせ、チューナーで微調整する。
⑤最後にもう一度すべての弦の音程をチューナーで確認する。
中国琵琶調弦

中国琵琶の調弦のまとめ

調弦は、必ず演奏を始める前に行う作業です。
慣れないうちは、調弦の時にきつく張りすぎて弦を切ってしまうこともあります。
怪我をしないように気を付けてゆっくりと、
チューナーを使って少しずつ調整するとよいと思います。

調弦の時に、琴軸を回して音程を上げ下げしますが、
音程が決まって、琴軸から手を離す時は、音を下げてきた時の状態で離すより、
上げた動作の時に離すと後から弦が緩みにくいです。

琴軸がすべってしまって、なかなか調弦が定まらない時は、
琴軸を1度引き抜いて、本体と接触する部分にチョークの粉を塗ると滑り止めになります。

正しく調弦することは、演奏の基本です。
日々の練習の中で、少しづつ訓練していく為にも、
毎日短い時間でもよいので、楽器を手に取る習慣があると良いと思います。


中国琵琶の写真
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中国琵琶(pipa)をご紹介します! はじめまして、みんがです。 私は、2001年~2003年まで中国瀋陽音楽学院に留学していました。 留学中は、民族器楽科の劉剛氏に師事し、 中国の伝統楽器である中国 ...

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