楽器について

中国琵琶のフレット(品)の位置を自分で移動する方法

中国琵琶のフレット位置を自分で調整する方法について

みんがです。
この記事では、中国琵琶品(pin)と呼ばれるフレット部分の音程
合わなくなってしまって自分で調整したい場合や、
フレットがとれてしまった時に自分で位置を調整して貼りなおす時の
必要物品手順について説明しています。

中国琵琶の構造

中国琵琶には30個ほどのフレットがあります。
中国琵琶の構造は下の写真のようになっています↴
中国琵琶の構造の写真
この写真中の「⑤品(pin)」と呼ばれる部分のフレットについては、
音程がくるって来た時や、フレットがとれてしまった時などに、
自分で位置を調整して貼りなおすことが可能です。

フレットの移動のために必要な部品

・チューナー=音程の確認用
・カッターナイフ=古いボンドを削って綺麗にする
・紙やすり=古いボンドを削って綺麗にする
・木工用ボンド=フレットを張り付ける
・鉛筆=フレットの大体の位置に目印を付ける
・爪楊枝、綿棒=よけいなボンドを取り除く
中国琵琶換品必要物品

フレット移動の手順1:音程の違うフレットを確認する

調弦についての基本はこちらにまとめてあります↴


まずは、チューナーを使って、4本の弦すべて定弦に調弦します。
それから、1弦で音階を弾きながらフレットの音程を1音ずつ確認して、
音程があってないフレットに鉛筆でしるしをつけます。

弦を張り替えたばかりの時は、弦の音程も不安定なことが多いので、
新しい弦に交換した直後は、フレットの位置変更はせずに、
できれば1~2か月ほど弦を使ってから再度音程を確認して、
必要であればフレットの移動を行った方が良いと思います。

今回は下の写真の矢印の付いているフレットの音程が合わなくなっていたので、
外して位置を合わせていきます↴
中国琵琶換品

フレット移動の手順2:品を面板から外す

音程の合っていないフレットを面板から外す時は、
上下にゆすって「みしみし」と言う感じに少しずつ動かして、
フレットの接着部分が面板から少し浮いてきたところで、
上か下のどちらかに強く倒すように動かすと外れます。
中国琵琶換品
↑力を加えて、上下にゆすると、次第に接着が緩んできます。
↓動くようになったら、上下どちらかに強めの力で押すと外れます。
中国琵琶換品

フレット移動の手順3:品と面板の接着面を平らにする

外したフレットと、面板には古い接着剤が残っています。
そのまま貼るときちんと接着されなかったり、
音程が合わなかったりするので、できるだけ取り除きます。

古い接着剤の硬い部分はカッターナイフなどで削り取り、
細かい部分は、紙やすりでこすって落とします。
刃物を使うときは、怪我をしないように、
また、楽器を傷つけないように気を付けて下さい。
下の写真では、古い接着剤が、けば立って見えています↴
中国琵琶換品

紙やすりで接着剤を取り除いています↴
中国琵琶換品

古い接着剤が削れて、平らになりました↴
中国琵琶換品中国琵琶換品

フレットの移動手順4:品の位置と音程を確認する

古い接着剤を取り除いたら、
外したフレットを面板の元の位置に置いて、
左手で1弦を押さえ、右手で弦を軽く弾いて音を出してみて、
チューナーを使って音程を確認したのち、
音程が高かった場合は上の方(琴頭側)に、
低かった場合は下の方(覆手側)にフレットを移動させます。

正しい音程が出る位置が決まったら、面板に鉛筆でしるしを付けます。
まずは1弦の音程が正しい場所にしるしをつけるといいです。
この時点ではまだ他の弦の音程が違うことがありますが、後から調整します。
中国琵琶換品

フレット移動手順5:品を面板に貼る

品を貼る位置が定まったら、木工用ボンドをフレットの接着面に塗り、
先ほど付けたしるしを目安に面板に置きます。
白く見えるのが木工用ボンドです↴
中国琵琶換品中国琵琶換品

ボンドが乾く前に、再度チューナーを使って、音程の微調整を行います。
今度は、1弦4弦が正しい音程になるように位置を合わせます。
中央の2本の弦は少し音程がずれる事があるかも知れませんが、
基本は1弦と4弦を正しく合わせるので良いです。

1弦と4弦が正しい音程なのに、他の弦が演奏に支障が出るほど音程が違う場合は、
開放弦の調弦を再度確認するか、弦を交換してみて下さい。
それでもなお、大きく音程がずれてしまうようであれば、
専門の楽器屋さんに調整を依頼した方が良いでしょう。

フレット位置の微調整で動かした際に、はみ出したボンドはテッシュや綿棒で拭き取り
固まってしまっていたら爪楊枝などで取り除きます。
その後まる1日くらいは、品を動かないように平らに保管して、触らずに接着を待ちます。

フレット移動手順6:接着を確認する

接着後1日以上経ったら、フレットを少し動かしてみて、
しっかり接着されていれば今まで通り使用しても大丈夫です。

触って動いてしまった場合は、再度音程が正しいか確認して
しっかり接着するまで時間を置きます。
なかなか接着されない場合は、
古い接着剤が残っていて密着が弱いことが考えられるので、
もう1度フレット移動手順1に戻ってやり直してみてください。
接着剤が対象とする素材として適していない場合もあるので、
接着剤の表示も確認してみてください。

中国琵琶のフレット交換を自分でする時のまとめ

ポイント
①開放弦の調弦、フレット音程の確認を正しく行う
②古い接着剤をきちんと落としてから貼る
③接着剤がしっかり固定されるまで時間を置く
です。
正しい音程の楽器で練習することは、上達するには欠かせません。
自分で楽器の調整ができるようにすることで、
いつも良い状態で練習することが可能になりますので
参考にしていただけたら嬉しいです。

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