楽器について

中国琵琶の構造と楽器を購入する時の選び方

中国琵琶の構造と自分で楽器を購入する時のポイントについて

みんが です。
この記事は、中国琵琶の構造と各部分の名称
自分で楽器を購入する時に選ぶ時のポイントについて書いています。

中国琵琶の構造

中国琵琶は楽器のそれぞれの部分に名称がついています。
下の図を参考にして下さい↴
中国琵琶の構造の写真中国琵琶弦の名称
①琴頭(qin tou)
楽器の一番上の部分です。
この部分は装飾なので、楽器の音質には直接関係はありません。
ですが、丁寧に作られている楽器は、琴頭の装飾部分の細工も丁寧な場合が多いです。

②琴軸(qin zhou)
弦を巻き付ける糸巻きです。
ゆるみがなく軸と穴がきっちりあっているか確認します。

③山口(shan kou)
弦の位置を安定させるための溝です。
この部分は、溝と弦との間に雑音が生じる事があるので、実際に弾いてみて確認します。

④相(xiang)
フレットの低音部分で、形状が三角形になっている部分を相といいます。
その下の竹製のフレットは品(pin)といいます。
相は動物の骨や角、背面と同じ硬い木材で作られている事が多いです。
この部分に音程の狂いがあると、自分では修正出来ないので、
購入時は、相の音程が正しいかどうか確認する事は重要です。

⑤品(pin)
フレットの中音から高音の部分です。
主に竹で作られています。
品の音程が狂っても後から自分で直す事が可能です。
ですが、丁寧に作られた楽器であれば、
はじめから品の音程が大きく狂っていることはあまりないと思います。
しかし、時と共に次第に音程が狂ってくるのは自然な現象です。

⑥面板(mian ban)
楽器の前面の部分です。
桐の木の合板で作られることが多いです。
木目の細かいなめらかなものがよいです。
合板の継ぎ目が、まっすぐで目立たないものがよいです。

⑦背板(bei ban)
楽器の裏側の部分で、楽器の本体となります。
素材となる代表的な木材は、紫檀、紅木、花梨などです。
他に、「雑木」という木の種類がはっきり特定できないものもあります。
音質にかかわる重要な部分なのですが、
音質が好きであればどの種類の木材でも大丈夫だと思います。
木の木目がそろっていて傷や亀裂や節がなく、
もしコーティングの塗装がされているのであれば塗り方が均一で、
なめらかなものが良いです。
楽器を作る木材の種類について↴

⑧覆手(fu shou)
弦を下側で固定する部分です。
4本の弦を張る為に、常に強い力がかかっています。
長期で楽器を弾かない場合は弦を緩めておくことが良いと思います。
外見の傷や亀裂がなくて、しっかり固定されていれば大丈夫です。

⑨弦(xian)
弦は4本それぞれに太さの違う弦を張ります。
購入時に付いてきた弦は音質や質感が気に入らなければ自分で交換できます。


中国琵琶楽器について
中国琵琶の弦を張り替える方法

中国琵琶の弦を張り替える時の手順と注意点 みんがです。 この記事は、中国琵琶の弦を張り替える時の手順と注意点について書いています。 楽器の構造 楽器の各部分の名称は、下の写真↴のようになっています。 ...

現在は、情報面でも物流面でもとても便利になり、
日本で中国民族楽器を取り扱っている楽器屋さんも増えたので、
以前のように自分で中国まで行かなくても楽器を購入できるようになりました。
私が実際に見に行ったことのある楽器屋さんはこちらです↴
中国屋楽器店⇒http://dosodo.co.jp/

インターネットでは、楽天でも中国琵琶が売っていました。
下のショップは、通販以外でも連絡して店舗に行けば
実際に楽器を見せてもらえると書いてありましたので安心だと思いました↴

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地域による楽器の音質の違い

楽器の音質は、使用する木材の素材にも影響されますが、
その楽器が作られた地域によっても違う場合があります。
北京周辺の北の方で作られた楽器は「北京琴」と呼ばれていて、
楽器にわりと重さがあり、音質は明瞭で音量も大きい傾向があります。
上海周辺の南の方で作られる楽器は「上海琴」と呼ばれていて、
木材の重さも軽めで音質も柔らかい楽器が多いようです。
蘇州周辺の地域で作られると「蘇州琴」と呼ばれます。
蘇州の楽器の音質については、上海琴に近いですが、
私の印象としては、からっとして少し明るい音質のように感じます。
古い音源のCDなどを聞くと、どこの地方の楽器かわかることが多かったのですが、
最近は物流や情報の速度が速いためか、
古い時代ほどには地域性の差は明確ではなくなったように思います。

楽器を買う時は、自分の住んでいる地域と似た気候の土地で作られた楽器を選ぶと、
楽器にとっての環境は良いと言われています。
北国は、冬は寒くて空気が乾燥していたり、
南の地域は、夏は熱く湿度が高いなど特徴があり、
その楽器が作られた地域と気候条件が大きく異なる地域に急に移動すると、
木が乾燥して割れたり、木が湿度を吸って膨張して音質が変わったりする、
というトラブルが起きることがあるそうです。
また、北の楽器を南で使うと音が良くなり、
南の楽器を北で使うと亀裂が入りやすい、と聞いたことがあります。

楽器を選ぶ時のポイント

楽器を購入する時は、出来れば実際に自分で手に取って
音を出してみるのが理想的だと思います。
もし、中国琵琶の教室が身近なところにあって、習いたいと考えている方でしたら、
教室の先生に相談して楽器を購入するのが一番よいと思います。

身近に相談できる先生がいなくて、
自分で店頭で楽器を選ぶ場合の手順を下にまとめました↴
①予算、外観、木の種類などから候補を2~3本選ぶ
②選んだ楽器を定弦に調弦し、開放弦で雑音が出ないかを確認する
③各品(フレット)と相(上部のフレット)をおさえて音程と雑音を確認する
④その他、出来ればいくつかの調(例:D調、G調、A調など)で音階を弾いて
音程と雑音の有無、正しい位置でハーモニクスが出るかを確認する

楽器を選ぶ時のチェックの際は、チューナーがあると楽だと思います。

 

調弦の方法について↴

中国琵琶を購入する時の楽器の選び方のまとめ

もし、楽器の購入時に試しに弾いてみることのできる環境であれば、
ぜひ音を聞いて選んで下さい。
初心者の方が自分で選ぶのは難しいかも知れませんが、
曲などが弾けなくても音を聞いてみて買うのが良いと思います。
音が出せない場合は、楽器の外観や細かい部分の作りがきちんとしているを見て決めます。

一つの楽器との出会いも縁だと思います。
たくさんお金があっても、素晴らしい楽器に巡り会う事が出来なければ買う事はできません。
逆に、予算が少なくても、安くても良い楽器と巡り合うこともあります。
中国琵琶の世界は、聞くことも素晴らしいのですが、このような難しい楽器を学ぶことで、
弾けるようになって努力が報われた時の喜びを感じる事が出来ますし、
音楽が身近にあることで人生が豊かになったと感じます。
自分の楽器と巡り会って学び始めた時、
聞くだけだった時とは違った中国琵琶の魅力も知ることが出来ると思います。

中国琵琶の写真
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中国琵琶(pipa)をご紹介します! はじめまして、みんがです。 私は、2001年~2003年まで中国瀋陽音楽学院に留学していました。 留学中は、民族器楽科の劉剛氏に師事し、 中国の伝統楽器である中国 ...

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